世界が終わる時の景色
「…何で」
その身体は起こされていて、
信じられないといったように目を見開いている。
「いつから起きてたの…?」
「…真城さんの言葉。これから振る女に…の辺り」
「…そっか」
日向は立ち上がり、志乃に近寄る。
「具合はどう?」
「…だいぶ楽」
「そっか。倒れた以上、これからは僕が監視する。
ちゃんと食事して、ちゃんと寝るんだ。いいね?」
「…ええ…」
素直に答えてくれた彼女に、微笑みかけた。