世界が終わる時の景色



「…僕の世界には、小さい頃から君しかいなかった。

きっと、君にとってもそうだと思う。

だからこの感情はきっと、恋や愛なんて綺麗なものじゃない。

依存とか、愛憎とか、もっとそんな汚いものだと思って、

君を選ぶ事を迷ったりもした」


髪を弄んでいた指先は、首筋に。


「だけど、それでもいいとさえ思えたんだ。

僕の世界には、君しかいらない」


つつ、と上下する喉仏を撫でた後、
胸板をなぞり。


「君といられない世界なら…消えてしまえばいい」


するりと背中に回ったその手は、
服の中に侵入して背筋を撫でた。



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