世界が終わる時の景色
直接的に言葉には表さずとも、
ふたりの中の"終焉"は決まっている。
「じゃあ、ファミレスに行きたいわ!」
「もちろんそのつもり。
で、帰りにファーストフードに寄って、
持ち帰りして家で食べよう」
「ふふっ、どうしよう、凄く楽しいわ!」
すっかり高いヒールに慣れた志乃は、
日向の腕を引いて走り出した。
―・・・
「今日は、凄く楽しかったわね」
「うん」
「また、行けたらいいわ」
「…いつでも行けるよ」