世界が終わる時の景色
水着とプール
朝早くに屋敷を抜け出し、タクシーで向かったのは、
約束していた海辺の別荘。
「わぁ…綺麗!凄い!」
海辺によく似合う青と白を基調とした洋館。
モダンな雰囲気がオシャレだ。
「今頃屋敷は大騒ぎね」
「気にしちゃだめだよ。
そのために携帯も置いてきたんだから。
今日一日くらいなら、目くらましできる」
「そうね。もう戻る事もない」
自然と身体を寄せ、お互いが思う事は何か。
口に出さずともわかる。
同じような笑みを浮かべているのだから。