世界が終わる時の景色



「…知ってる?日向。心臓が止まる瞬間って、気持ちいいんですって…」


彼女の指先が、日向の胸元に触れる。


「あなたとするセックスと、どっちが気持ちいのかしらね?」


くすくすと笑む。

無邪気な笑顔と過激な台詞が対照的だ。



「…愛してるよ、志乃」



「私もよ。日向」



「一緒に終わらせよう。この世界を」



「ええ。永遠に、ふたりで」



誓いのように、唇を重ねた。



< 202 / 207 >

この作品をシェア

pagetop