世界が終わる時の景色
開いた窓。
ひらひらと舞うレースカーテン。
差し込む月明かり。
情事の跡が残るベッドの上に置かれた"狂気"達。
赤く濡れた白い柵。
彼女の真白のワンピースは赤く染まり。
血塗れのふたりは、寄り添って。
まるで眠っているように穏やかなのに、
胸に突き刺さる刃物がそうではないと証明している。
尚も握られている手が、
ふたりの言葉を示しているようだ。
―「永遠に、ふたりで」
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