世界が終わる時の景色



志乃は、はっとしたように口を押さえて。


「…うん。今度ね、今度」

「…ええ…、今度…」







"今度"なんて、僕達には存在しない。







「あのぉ、ちょっといいですかー?」

「?」

「はい?」

「今、『Ange』って雑誌の企画でカップルスナップやってるんです~。

良かったらお願い出来ませんかー?」

「…どうする?」

「私は別にいいわよ?」

「じゃあ」

「ありがとうございます!!

じゃあ寄り添って笑顔でお願いします~」



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