世界が終わる時の景色



その目は冷たく、結合部分を見下ろす。

荒く息を吐く、火照った女に対する嫌悪を抱いて。


「それでっ…いいわ、その顔が見たかったの…」


それでも女は、恍惚の表情を浮かべて日向の頬を撫でた。

変な既成事実を作られる事だけは、避けなければいけない。

本来なら志乃との情事の為に持っていた避妊具に欲を吐き出し、
外したそれを露わになった彼女の胸にぶつけた。


「これで満足?」

「ふふっ…、最高だった…」


最低な行為のはずなのに、
彼女は満足そうに微笑んでいる。


「最低だね、あんた」

「あら…でも、これで貴方も共犯よ?」

「俺、志乃以外の女も抱くよ。今までだってそうしてきた。志乃に貞操貫いてるわけじゃない」



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