世界が終わる時の景色
好きになってみせるから
「総統括」
「ああ、案内したか」
「はい。しばらくは時間がありますよね。
散歩でもして来てよろしいですか?」
「…いいぞ、行って来い」
「何かあればお呼びください。では」
そのまま入口から外に出た。
裏庭に回り、見事な庭園を眺める。
ぼうっとしてても、考えてしまうのはやはり…
「…あの…篠山、くん?」
「え…」
振り向いた先に居たのは、いつしか告白してきた彼女。
真城ファンドの令嬢が、そこに居た。