気まぐれ作品置き場



「ああああああああああああッ!!!」



ソファーの上で苦しむ能九さん。

先程の雨でおかしくなってしまったんだろうか。


哀れかな、哀れかな。


悪夢を見るくらいならいっそ、僕が殺してさしあげましょうか。

楽に死なせてあげましょうか。


あちらの世界へ、送ってあげましょうか。



「ちがっ、うぅ…俺、のっ、俺のおっ名前はっ、ちが、違うっ!」


「? 名前…?」



寝言にしてはあまりにも大きすぎる。

能九さん。あなたはまだ何か、抱え込んでいるのですか。


あなたは能九。


それはとっくの昔に、決めたことでしょう?それがあなたの、覚悟なんでしょう?

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