気まぐれ作品置き場



体をのたうち回る激痛。

また、アレがきたのかと。



「痛っ、いた、いいぃいいぃいいッ。あぐ…っ、はあっ、つうっ……ああっああああああああああああああッ!!」



胸を押さえ涎を垂らし涙でぐしゃぐしゃになった顔。

それでもこの激痛を止めることが出来るのなら、どうぞ汚れても構いませんと言い張れる。


畳の匂いが立ち込める和室の中、一人ばたばたと足をばたつかせ叫び唸る姿は。嗚呼なんとも情けないと。

思われようとも構わない。



どうかどうかこの激痛をとめて痛い痛いよ痛いのは嫌だもう嫌なんだだって儂(わし)はもう解放されたのになんでなんでなんで自分ばかりこんな目に不幸にしてやる不幸にしてやる儂をこんな目に合わせたアイツらを不幸にしてやる……ッ!

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