気まぐれ作品置き場
「そういうあなたも可哀想ですよ」
「あ?」
「いくら友達がいないからってわざわざ僕の家で優しさに甘え更にはツンの態度しか取らないですものね。
ところで今日もデレを発揮してくれるんですか?」
「だああっからあ、テメェはその激しい勘違いをどうにかしやがれっ!しかも今日『も』ってなんだよ、ええ?
俺がいつデレを発揮したよ?テメェにゃいつから幻覚が見えてんだっ、幻と友達なテメェにデレたつもりなんざねえよっ」
「そんな過剰な照れ隠ししなくても……」
「いやお前こそ頭ン中どーなってんの?!」
「相変わらず素直じゃないですね」
「テメェにゃ言われたかねえよっ、この猫かぶりがよう!」
ぎゃーぎゃー言い争うこの空間が、楽しく感じてしまうのはいつからだろう?
「能九(のうく)さんは本当に優しいですね」
「はあ?!いい加減その腐った思考を捨てろやボケナスっ」
「能九さんのおつむより劣ってないと思いますが……」
「そーゆう意味じゃねえよっ?!」