気まぐれ作品置き場
*
「すまない……見苦しいところを見せてしまったな」
「いえ、そんなことはありません。あなたはいつも僕を気にかけてくれる、優しくてカッコいいお兄さんのような存在ですよ」
「ぶッ、おまっ、お兄さんって!東雲(しののめ)がお兄さんってよう!ぎゃひひっ、閉じた腸(はらわた)がぱっくり開きそうだぜまったく!」
「あ、能九(のうく)さんはお父さんですかね」
「げぇっほごっほッ!…はぁあ?!俺がテメェの父親だあ?! ふっざけんなっ、誰がテメェなんかと……!」
「そうですね。能九さんはお父さんではなく、僕と仲のいいお友達ですものね」
「だああっれがだれと仲がいいって、ええっ? テメェなんぞと友達になるかクソボケがあっ!」
「相変わらず照れ隠しが下手なようで……まあそこが能九さんの可愛いところですが」
「可愛い言うなやっ!どんだけ脳内変換してんだよ?!むしろそこまでいくと尊敬するわっ」
いつものように和気相々と話す僕たち。
だけど忘れていた。
"この人"の前では、能九さんと仲のいいところを見せてはいけないというのに。
「すまない……見苦しいところを見せてしまったな」
「いえ、そんなことはありません。あなたはいつも僕を気にかけてくれる、優しくてカッコいいお兄さんのような存在ですよ」
「ぶッ、おまっ、お兄さんって!東雲(しののめ)がお兄さんってよう!ぎゃひひっ、閉じた腸(はらわた)がぱっくり開きそうだぜまったく!」
「あ、能九(のうく)さんはお父さんですかね」
「げぇっほごっほッ!…はぁあ?!俺がテメェの父親だあ?! ふっざけんなっ、誰がテメェなんかと……!」
「そうですね。能九さんはお父さんではなく、僕と仲のいいお友達ですものね」
「だああっれがだれと仲がいいって、ええっ? テメェなんぞと友達になるかクソボケがあっ!」
「相変わらず照れ隠しが下手なようで……まあそこが能九さんの可愛いところですが」
「可愛い言うなやっ!どんだけ脳内変換してんだよ?!むしろそこまでいくと尊敬するわっ」
いつものように和気相々と話す僕たち。
だけど忘れていた。
"この人"の前では、能九さんと仲のいいところを見せてはいけないというのに。