気まぐれ作品置き場
まあ気づいても既に遅いようですが。



「………のう、暦逢(れきあ)。お前は随分その無節操男と仲がよいみたいだな」


「あ、えと……。もちろん東雲(しののめ)さんも大好きですよ?それに、東雲さんは素敵な方ですし」


「あ?テメェ、暦逢。ンで俺のほう見ながら言ってんだ、おい。俺は素敵じゃないってか、ええ?」


「黙れ外道。暦逢に気安く話しかけるでない。儂(わし)の陰陽術で塵と化してやろうか」


「はあー?テメェの弱っちい攻撃なんか効くかってえのー。え、なになに?とーとー自惚れるようになったわけ?ぎゃっは!うーけーるーっ」


「ッハ、負け犬ほどよく吠える。儂の強大なる力に怖じ気づいたか?惨めだのう、なあ、れーきあっ」


「うわきっしょおーっ!なあーにが『れーきあっ』だボケえっ!老いぼれジジイが語尾にハートなんざ付けんじゃねえよう!」


「なんだと…?誰が老いぼれだ、だれが!少なくともお前よりは若いわ軟弱っ」



能九さんが(見た目)20前後に対し、東雲(しののめ)さんは(見た目)10代後半か。

いずれにせよ、僕より二人は年上なのです。

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