気まぐれ作品置き場

外でキーキーぎゃーぎゃー喚くなか、ふと左手に握られている刀に目がいく。



『刀ぁつこう時は仲間護るときや。おぼえときい、蜘蛛』


「………。」



わかってる、わかってるから。



『蜘蛛ーっ、そこのゴキブリどっかやってえーっ!』

『阿呆か…ゴキブリ如きに何騒いでんだよお前』

『いやだって僕、潔癖性……ごふッ』

『自分でやれ』

『うわぁ、ひどおない?ちゅうか今の蹴りで肋千本いってもうたわ……』

『アホ、千本あるわきゃねーだろ』

『辛辣やわぁ……』



もう、いい。

忘れさせてくれ。


あんたとの思い出は、もうイラナイ。

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