気まぐれ作品置き場
欠伸を噛み締めながら、うとうと微睡んでいると、ふと影がかぶさってきた。



「何してんだよ、こんなところで」


「……わお、ただしチャーン。奇遇だねぇ、それとも運命?」


「どーでもいいっつの。あ、それとコレやるわ」



そう言って差し出してきたのは缶ジュース。オレンジ味とな。



「なんじゃらホイ。誕プレ?あー、でもアタシの誕生日まだ先なんだわ。でも貰っとくー」


「誕生日なんか知らないっつの。そうじゃなくて、たまたま2本当たったんだよ」


「あー、当たりつき自動販売機?あれまだ一度も当たったことないんだよね」


「そうか?俺はこれで4回目だけどな」


「うーわー自慢ですかそーですか、感じワルーイ」


「お前なぁ……」

< 15 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop