気まぐれ作品置き場
だけど今は殺せない。

否、殺したくても殺したくない。そういった矛盾が彼女の脳裏に浮かんでは消える。

その繰り返し。



「あー……殺したい。でも、駄目なんだよなぁ…………」



だってアタシは
変わらなきゃいけないんだから。


上を向いたまま、教室の椅子をガタンガタンと前足を浮かせては床に打ち付ける。


言葉に表そうとすれば難しいが、誰でも一度はやるであろう椅子ガッコン。

先生に注意された者は数知れず。

しかし一度すれば癖となってしまうのだ。致し方ない。

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