気まぐれ作品置き場
アタシの右手へと、元ある場所へ戻ってきたナイフ。



「……また、殺人衝動か。我慢、できないか?」


「うん、無理。もー限界。しかも興奮する想像(妄想)しちゃったよ」


「どんな」


「頭部にザックリ。血がぴゅーぴゅー」



簡単に説明をすると、ユウは身を乗り出して窓から教室に入ってきた。

アタシの目の前に立つと、



「頭は無理だが……腹で我慢してくれ」



そう言って服を撒るユウ。

腹部には痛々しく、生々しい程の傷が多数あった。


全部、アタシの愛の証。

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