気まぐれ作品置き場
なんにせよ、アタシらの愛情表現は異常行為ってやつだろう。
別に気にする必要はないけども、それでもユウに己の概念を押しつけているんじゃないかと。時々心配になる。
だけどユウはいつだって、
「俺はミチルしか愛さないよ。この傷はいわゆる………俺らなりのキスマーク?」
「なんだよソレー。キスマークが欲しいならいつだって付けるよ?あひゃ、それとも切り傷がお好みかしら」
「ははっ、なんだっていいよ。ミチルが隣にいるだけで、俺は満足だから」
そう、優しい笑顔を向けてくるんだ。
アタシにしか見せない、最高の愛ある笑顔。
だけどごめんね。
これ以上君を傷つけたくないから。