気まぐれ作品置き場



「で、なんでこんなことに………痛い痛い痛い!ユウもうちっと優しくして!」


「うるせぇ、黙ってろ」



医者であるユウが乱雑にアキラの身体中を消毒&包帯でぐるぐる。



「ふむ、それなのだが……黒よ、君が原因なのではないか?」


「んう?ま、そうかもしれないけどお、……なあーぎさっ、あんた、なんでここに来たんだっけえー?」


「ん?それは勿論薬を届けるため……ははあ、成る程」


「? どゆこと?」


「どうもこーも、渚の薬が原因なのー」



そう言い懐からちゃぷんと液体の入った小瓶を取り出すミチル。


そういえば、と。


あのとき出されたお茶を、ミチルだけ飲んでいなかったような………


つまり、あの茶に薬が入っていたのか。



「幻覚作用があんね。で、渚はこれをアタシらに試そうとしたけどおー」


「一本ミチルに取られたっつうわけか」


「………ふむ、やはり君には敵わんな」

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