気まぐれ作品置き場



「あり、が、とうっ……」



言葉がまだ拙いその奴隷。

この子もまた、あの似非紳士に不快を味わわされたその一人なのだろう。



「えと、しゅじん……めいれ、は」


「あひゃひゃっ、ナーイに決まってんじゃああーんっ」


「え…」


「もとより今回の仕事は、あの似非紳士に痛い目見せることだからな。俺らはあんたを、奴隷扱いしない」


「………。」


「好きにおし。アタシらは、別に奴隷イジリなんて趣味じゃないしぃー?」



困惑を浮かべる奴隷少女に笑顔を向けるミチル。

頭をぽんぽんと撫でてやると、キュッと服の袖を掴まれた。

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