気まぐれ作品置き場
「すて、なっ、で……」
“捨てないで”
そう訴える少女に目を見開くも、ミチルとユウは顔を見合わせるなり苦笑した。
「そうさね、アタシらはちょいと危険なファミリーなわけよ。それでも、あんたはアタシらと一緒いい?」
こくんと頷く少女。
ユウは肩をすくめた。
「じゃ、決まりだな。
お前の名前は今日から……
【桃明 シヲ】(ももあけ しを)。
桃色が似合いそうだしな」
「おおー、確かにアタシらのファミリーに淡い色なんてないかんね。
あ、ちなみにアタシは
【黒谷 ミチル】(くろたに みちる)」
「で、俺が…
【白石 ユウ】(しらいし ゆう)だ」