気まぐれ作品置き場
「六葉も物好きだな、こーんなちんちくりんに惚れるなんてよぅ」


「…違います。それを言うなら能九さんも、ですよ」


「あ?」


「こんなちんちくりんである僕の所へ、毎日遊びに来てるじゃないですか。

能九さんも、大概変わり者ですね」



微笑を溢して見据える僕に能九さんは「はあ?!」と言ってソファーから立ち上がる。



「べっつに俺は遊びに来てるワケじゃねぇーっつの!ただテメェの作る飯を食いに来てるだけだ!」


「その割に、1日の半分以上もここにいますよね。ご飯を食べにくるだけだったら、別に外で遊んで来てもいいんですよ?」


「なッ……だから俺は!」


「ああ、スミマセン。

あなたに、一緒に遊ぶ友達なんて、いませんでしたよね。失礼しました」



皮肉を込めてそう言えば能九さんはぶすくれてもう一度ソファーに座り直した。

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