気まぐれ作品置き場
俺も大概、どうかしてる。

苦笑しながら髪を掻き上げ、足をあいつのいる家へと向ける。

ああ、そうだ。
路地裏から行った方が早いだろうなー…


そうして、選択を見誤った。



「こおーんにいーちはーあっ」


「………チッ」



厄介な人外に会うなんて、だから梅雨は嫌いなんだ。


100%金属バットに会っちまうから。



「いよーぅ、能九ちゅわーん。僕ちゃんのこと覚えてりゅー?きゃふふふ、覚えてるよねーっ!だってだって、能九ちゃんは僕ちゃんのこと、だいだいだあーい好きだもんねえーっ!」


「ッハ、相変わらずテメェの頭はネジぶっ飛んでやがるよなあ、おい。いい加減俺がぶっ刺してやろうか?

ネジじゃなくて包丁?カッター?蜂の巣?それともテメェの指ぶった切って眼球にぶっ刺してやろうかあー?

もとより俺は、テメェなんぞ好きじゃねぇし、覚えたくもねえよ。ええ?あなた誰ですかあー?ってな、ぎゃひひっ」

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