気まぐれ作品置き場
「きゃふふふふー、それが能九ちゃんなりの照れ隠しだってえー、僕ちゃんは知ってるのよほほーんっ。能九ちゃあーん、どうせ暇でしょう?遊びましょう?

能九ちゃんはあっ、僕ちゃんだけのものなんだからねぇえぇえっ!!」



片手にバット、ローラーシューズを履き慣らしてるこいつから逃げるのは至難の業(わざ)だ。



「ぎゃひひ、だああっからテメェはどんだけご都合主義なんだようっ、ええ?俺がいつどこでテメェに照れ隠ししたよ。生憎俺はちょう素直なお兄さんのためそんなスキル持ってねえんだようっ!」



ぎゃひひひ、きゃふふふ、etc……

不気味な笑い声のなか、雨音だけが俺らの存在を消そうとより一層ゴウゴウと唸る。


存在を消すなんて、そんなこと。




"俺たちに通用するわけないのにな"。


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