気まぐれ作品置き場
*
ザアザア鳴りやまない雨音。
誰もいない歩道のすぐ、路地裏から雨水に流され赤い液体が染み出ていた。
何かと思い辿って見れば……おやびっくり。見知った顔がある。
「こんなとこで何してるんですか、能九(のうく)さん。腸なんかだらしなく出しちゃって。格好悪いですよ」
「………。」
あれ、いつもの悪口(あっこう)がない。
腹部をえぐられて内臓がごっそり飛び出てかなり悲惨。酷いものでは内臓が千切れ……いや、喰われているのか。
「大量の鼠にでも襲われたんですか。滑稽ですね、…あなたらしくない」
「………。」
何も、返されない。
ああそうか、もしかして。
ザアザア鳴りやまない雨音。
誰もいない歩道のすぐ、路地裏から雨水に流され赤い液体が染み出ていた。
何かと思い辿って見れば……おやびっくり。見知った顔がある。
「こんなとこで何してるんですか、能九(のうく)さん。腸なんかだらしなく出しちゃって。格好悪いですよ」
「………。」
あれ、いつもの悪口(あっこう)がない。
腹部をえぐられて内臓がごっそり飛び出てかなり悲惨。酷いものでは内臓が千切れ……いや、喰われているのか。
「大量の鼠にでも襲われたんですか。滑稽ですね、…あなたらしくない」
「………。」
何も、返されない。
ああそうか、もしかして。