門外不出



自分がこんなにお客様の笑顔に幸せを感じるなんて思ってもみなかった。


笑顔に囲まれることが……
必要とされることが……
愛されることが……
こんなに幸せなことだったなんて……


罪悪感がないわけではない。

だからこそ、これは企業秘密以外の何物でもない。


配合の妙こそが私の秘伝の味だと思うことにした。


そう……まさに門外不出。


墓場までもって行く。



全国展開なんてどうでもいい。





「さて、仕込みを続けるか」

私の顔は自然と笑顔になった。




(完)

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