ありがとう。あなたのことは忘れません。
「さようならー」
先生のテキトーな、さようなら。
いつもこうだからなれちゃった!
「おーい!はーな!一緒に帰ろ!」
「ふ、文也!?」
「おぅ!」
「一緒に帰るって…」
「うん!行こ!」
1人で帰る予定だったのを
メチャクチャにされた…。
この、
強引男に!
「ちょっと、公園よっていい?」
私が、あーだこーだ、考えてるうちに
文也の背中が悲しくなっていくのに
気付かなかった…。
「えっ。い、いいょ?どうした?」
「いや、別に…」
その声がさっきと全然違って
泣きたいよ。慰めてよ。
こう言ってるように聞こえた。
ただの勘違いなのだろうか。