ありがとう。あなたのことは忘れません。

side 花



聞こえてたなんて…




私を泣かせたら

俺を殺せって…。


私、泣けないよ…。






でも、辛い過去なんて忘れてしまえばいいんだ。








「さようならー」




やっぱり、今日も適当。



「花ー!帰るぞー!」


「文也くん!ちょっと待ってね!」


「おう!」








「おまたせー」


「いこうか」


「うん!」




「花。公園…いっていいか?」



「うん。いいよ。」






だいたい、文也が公園いくって言った日は何かがあった日。



「なにかあった?」




「…。花さ、なんで俺に言ってくれなかった?」



「……。ごめんなさい。」


「いや、いいんだ。ただ…」


「ん?」



「お前の全部を知りたいんだ。」



「そっか。ごめん。」



「いや、もう知ったからいいけど。
他に隠してることない?」



「えっ!」



ある。
それは、








父のことだ。






でも、








文也には、




















関係ない。
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