ありがとう。あなたのことは忘れません。

side 文也


あぁ。楽しかったなー!
初デート☆

花を送り届けたし、


あとは、風呂入って寝るだけか…。

1日ってはえーな~




ガチャ


「ただいまー」



俺の声が響く。


「母さん?いるの?」












恐る恐る俺の足が動く。





ガチャっ…



「あら…文くん。帰ってたの?…」



臭い…。


こーゆー母さん一番嫌い。



「飲んでる?」




「文句ある?」


「もー、逃げんなよ。」



「逃げてなんかないわ…。」


「逃げてるだろ!いい加減にしろよ!
俺の身にもなれよ…。」




家を飛び出そうとした…。




ドンっ!




「いって~!」



「あ!ごめん!痛いか?大丈夫か?」




「さわんな…。」



無意識に言った言葉。


さわんな…。

その後のオヤジの顔は

シュンとしていた…
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