ありがとう。あなたのことは忘れません。
「でさぁー!あの、小説読んでたら泣けてきて、もーヤバイよっ!ねぇ?花!」
「……。」
「おーい!花ー?」
「っ!百…。声でかいから。」
「ごめんごめん!あのさ、感謝っていう、小説、ちょーなけんかった?」
「あぁ。うん!泣けたよぉー!哲也も見たら?」
「そーしよっ!サイトでしょ?」
「うん!野リンゴサイトだょ!」
「了解!!ところで花?連絡来た?」
「まだ…だよ…。」
「俺さ、黙ってたけど…。文也に、会ったんだ。」
「はっ!?えっ?ど、どーゆこと?」
「しばらくしてから、連絡来て、花には
内緒で会ってくれないかって…」
「大丈夫だった?体調崩れてなかった?」
「それは…そこに関しては、ピンピンだった。ただ…」
「ただ?」
「あいつも、すっげー悩んでて…。」
「そーなの?」
知らなかった。
こまめに私が聞いていれば、
どこにもいかなかったのかな…。
ごめんね…。文也。