Play--Boy


バタバタ


遠くなる足元を聞き
ゆっくり、扉の前に立つ



シーンとした、廊下が
余計に寂しさを仰ぐ


ゆっくり、扉を掴み引く



ギー


と扉が開くと、ベンチに
腰掛ける、晃が見えた




「晃?」

晃「あっ?何話しって?」


携帯をいじりながら、怠そうに
冷たく放たれた



「あっ……うん」


ベンチの前に立ち、晃を見る


久々に近くで見た


嬉しさと、辛さで
胸が苦しくなる





「あのさ………



もう、辞めて?」



小さく、晃に向けて
話しかけた




顔を上げた晃は、無表情で



晃「それってさぁ?束縛?」


帰って来た言葉は、あまりにも
冷たくて、晃を真っ直ぐ見れなかった
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