田中猿男の任務
何故、甘い恋愛小説が、駄目なのかも深く考えたりしなった。
恋愛物でもエロい物や、グロテスク物はOKだった。
判断に、悩むのがリアルな恋愛物とラブコメだった。
リアルな恋愛物は、それほどでもないがラブコメは、時に甘い恋愛小説と重なったり甘い恋愛小説を、書きたい悪人の隠れ蓑になっていた。
俺は、逆モヒカンの頭にヘルメットを被りながら庁舎の外に出た。
何故逆モヒカンかって?笑えるからだよ。
庁舎の外に出ると、やはり緊張した。
ハートのマークを散りばめた古いバスからアニメ声の大きな声が、拡声器から流れて来る。
「甘い恋愛小説漫画全ての甘い作品を解放せよ!!」
声が、アニメ声の為に迫力が、なかったがアマアマ右翼の街宣車だった。
彼らは、甘い恋愛物が、好きな為か滅多に暴力行為に及ぶ事はなかったが、やり方が陰湿だった。
コメディ庁の前に汚物をぶちまけたりコメディ庁の役人のスキャンダルを狙ったりだったが、戦争が終わったとはいえ街はあちこちが、焼け野原だったし、皆経済的に苦しく食べて行くのに必死だった為に派手な事は出来なかった。