地味子と秘密



「れ、玲音なんてもう知らない!若松さんのどこがいいかわかんないよ!」


そういって彼女は屋上から出ていこうとした。


そこを

「あ、ちょっと待って。」


村佐部くんがいう。

彼女ほんとにすきなんだね。
村佐部くんのこと。


だって村佐部くんが話しかけると笑顔になったんだもん。



「ゆきなのこと侮辱するような言い方やめろ。俺とゆきなの名前ももう一生呼ぶな。わかったな?」


バタン!





彼女は目に涙を溜めて無言で屋上を出ていった。



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