初恋
告白
俺が、あの桜並木で歌南風と出会ってから、暫くが経ち
携帯番号と、メールアドレスを交換して、暇があれば歌南風と遊んで
毎日が充実した時間を過ごしていた。
そうしている事で俺の心の中で「歌南風」に対しての何かが変わって行った。
告白
明日は大学は休日で予定もない事を確認し、夜、歌南風に電話した。
翔「あっ、もしもし、歌南風」
歌南風「翔?どうたのこんな時間に?なにかあった?」
そう心配の声をあげる歌南風
翔「いや、明日さ、大学休みだから、遊ばないか?特に予定も入ってないから、俺、暇なんだよね」
歌南風「そうなの?私も休みで特に予定はないかな~」
翔「なら良かった」
歌南風「?なら良かったって?どういう事?」
翔「明日さ、会わないか?丁度、見たい映画があったから、明日暇だし見に行こうと思うんだけど
一人だと寂しいから、一緒に行かない?」
歌南風「うん、良いよ~、それでなんの映画?」
翔「今、CMでやってる、恋愛映画なんだけど」
俺は、歌南風を映画に誘うだけで心がドキドキしながら
他愛の事を話ながら歌南風と数時間話していた。
翔「あっ、そろそろこんな時間か、明日に備えて寝るかな」
歌南風「そうだね、このままだと明日遅刻しちゃうかもだね」
翔「そうだな、じゃあ明日の13時に桜並木に集合って事で、おやすみ~」
歌南風「うん、おやすみ~」
そして俺は、歌南風と話した事でまだ心臓がドキドキしていた。
ドキドキを抑える為に、深呼吸を1回してから床に就いた。
歌南風side
私は、翔との通話終え携帯を枕元に置き
自分の心が、翔と絡んでいくうちに心のドキドキ感が久しぶりに会ってから
随分、増えていった。
私は、明日は何を着ていこう、なんの服を着て行けば翔は喜んでくれるだろう
そんな事を頭に考えていた。
歌南風「うーん、もう悩むよ~」
私は自分が持っている服をクローゼットの中から総て取り出し、
それぞれに合う様に、服を合わせていく。
歌南風「うーん、これは違う気がするし、これも違う気がする
てか、私、翔がどんな服が好きなのか聞いた事ないな~
はぁ~、こんな事なら始めから聞いとけ良かった」
よし!女は度胸!これで行きますか!」
えっ!もうこんな時間!早く寝ないと明日遅刻しちゃう!」
そうして私が選んだ服は、なんの遜色ない無難な服を選んだ
そして、当日
歌南風「御免なさい、待った!」
翔「!?い・いや、待ってないよ、俺も今来た所だから」
歌南風「そう?なら、良かった」
俺は歌南風の姿を見てから、会う前と違って又ドキドキ感が増していた。
歌南風「それじゃあ、映画見に行く?」
翔「いや、この時間だとまだ早いから何か軽く食べてから行こうか」
歌南風「そうだね、何食べる?」
翔「うーん、マクドに行くか」
歌南風「おkだよ~♪」
そして俺と歌南風はマクドに向かった。
そして、映画の時間は始まる時間が近づいて来た為、店を出た。
翔「そんじゃ見に行くか」
歌南風「うん、行こう」
そしてチケット2枚買い、1枚を歌南風に手渡し映画館の中に入った。
翔「流石に込んでるな、歌南風。大丈夫か?」
歌南風「うん、でもちょっときついかも」
翔「だったら、ここで迷わない為に」
ギュ
歌南風「えっ」
翔「こうすれば、お互い迷わないだろ」
歌南風「う・うん」
俺は歌南風と手を繋いだ事に寄って、自分が歌南風に抱いていた気持ちが今この瞬間分かった。
そして、約2時間の映画を見終え、外に出た
翔「うーん、結構面白かったなーあの映画、歌南風はどうだった?
歌南風「うん、私もあー言う話好きだから、結構良かったよ」
翔「特に最後の方、良かったよな~」
歌南風「私も、あそこはあんな展開になると思ってなかったから、少し泣いちゃった」
俺は、歩きながらさっきまで見ていた映画の感想をお互いに述べていた。
空は夕焼けに近づき、少し静かな場所を頭の中で探しながらずっと歩いている。
翔「なー歌南風」
歌南風「何?」
翔「少し寄り道してもいいか?」
歌南風「うん、いいよ~」
そして、俺は初めて歌南風と会ったあの、桜並木を目指し歩いた。
桜並木に着いた頃には、日は完全に沈み、桜並木には淡い光の街頭が灯り始めた。
俺がここに来た理由は、今分かっている歌南風に対する気持ち
それは、俺は、この子が心から好きだとはっきりさせられた気持ちを歌南風に言う為にここに来た
翔「そんじゃここらへんで少し休むか、結構歩いたから、疲れたろ?」
歌南風「うん、少し疲れたかも」
二人は、芝生に腰を下ろし、桜が散ってる姿をずっと見ていた。
歌南風「綺麗だね」
翔「あー、確かに綺麗だ」
二人がその桜が散ってる姿を見てる事、数十分
翔「なー歌南風、話があるんだけど、いいかな」
歌南風「私も翔に、話たい事があるんだけど」
翔「うん?何」
歌南風「翔からでいいよ」
翔「いや、歌南風から話してくれ」
歌南風「うん、分かった
じゃあ、言うね」
翔「あー」
歌南風「私、翔の事が好き」
翔「えっ?」
歌南風「私、翔の事が好きだよ、久しぶりに再会してから、ずっと翔と絡んで行く内に
翔と会う度に心がねドキドキしちゃうんだ
それで、あの映画館で翔が私の手を迷わない様に手を握ってくれた
それで確信したの、私はこの人が好きなんだって」
翔「・・・・」
歌南風「ねー、翔、わ・私と」
翔「ちょっと待ってくれ、その前に、俺からの話も聞いてくれるか?」
歌南風「う・うん、何かな」
翔「実はさ。俺も歌南風の事が、好きなんだ」
歌南風「えっ」
翔「俺も歌南風と同じで歌南風と絡んで行く内に心臓がさ、ドキドキしてたんだ
そして映画館で歌南風の手を握った事で、それが確信に変わった
言うよ、歌南風に対しての今の俺の気持ちを」
歌南風「うん」
翔「俺は、この世で歌南風が一番好きだ、他の誰でもない君が、好きだ
だから、歌南風、俺と付き合ってくれ」
歌南風「はい、不束者ですが、宜しくお願いします」
そう歌南風は、瞳に涙を溜めながら翔からの告白を受けた
翔「これから、喧嘩する事もあると思うけど、絶対に歌南風を離さないから」
二人は桜並木で告白をしその恋を成就した
その事を知ってるのは、今ここにある桜と、それを空でただただ黙って見守る
満月があった。