SWEET MELODY

「……いい!」

「………え?」

「あ…いいから。
こっち座って?」

何か智の様子がおかしい。
あたしは大人しく隣に
ちょこんとすわった。


ギュッ…


座った瞬間、智に抱き
つかれた。


「…!?ととと智っ?」

「好きだ…。大好き
だよ。柚夏…。」

「う…うん。
あたしも好き…。」

どうしたの智?
体がすごく熱いよ?

「本当に好き?」

智が顔を真っ赤にして
聞いてきた。

「うん…。大好き」

ギュッ…

さらに智の腕に
力が入った。

「ちょ…苦しいよっ」

「………しよ?」


え?
…するって何を?
………解ってるよ。
エッチのことだ。

「え…えとっ」

返事に困っていると
智が耳元で囁いてきた。

「優しくするから…」

……あたしには
断る理由なんてない。

「うん…。」

あたしは小声頷いた。
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