涙のあとの笑顔
「フローラ」
「は、はい!」
思わず声が裏返ってしまった。周囲の客達から席が離れていたので良かった。
「なんて声を出すのさ」
ああ、目の前の人に笑われてしまった。
「本当はあとでもいいかなとも思ったけど・・・・・・」
さっきまで笑顔だったのに、真剣な顔になっている。
「うん」
「犯人、わかったよ」
「犯人?」
「フローラの家を燃やした犯人」
「誰!?」
「昔、少しの間だけ村に住んでいた女の子だよ。君に罪をなすりつけた女。捕まった村人の一人の男がやっと言ったよ」
「どういうこと?」
「ずっとその男は迷っていたみたい。真実を口にすることを」
何でそんなことを知っているの?いつ女の正体に気づいたの?
「実はその女は好きな男がいたようだ。自分側にいてくれれば目の保養になるし、猫撫で声で甘えれば優しくしてくれると思った。自分の容姿にかなりの自信があったから受け入れてくれると信じて。ところがその男は結婚していて断った。それに怒りを覚え、その女の子が悪い立場に立つように、フローラがされたようなことをして、その女の子を病気にまで追いやった。それだけじゃ物足りなくて、あちこちで火をつけていた」
「何で彼はそのことを?」
「それなんだけど、その男の親戚の女の子が被害に遭って、事情を聞いたらしい。こっそりと彼女の行動を見たら、本性がわかったみたいだよ」
それでようやく気づいたのね。
「それからどうしたの?」
「女を責めたけど、今まで信じてひどいことをしてきたことと親戚の子を人質にとって、さらにエスカレートしていたんだ」
なんて女なの!?頭がおかしいとしか思えない行動ばかり!
「言葉一つで男達をどうとでもできる。自分もその一人だった。それで何もできなかった」
「今になって話したのはあの女が死んだから?」
「理由は違う。ただ耐えられなくなったんだ。何もかも」
「みんな、勝手過ぎる・・・・・・」
「話すタイミングを間違ったね・・・・・・」
申し訳なさそうに謝る。
「そんなことないよ」
いつ聞いても同じだから気にしなくていい。大丈夫だからね。
「私の家を狙ったのは苦しむ姿を見たかったから?」
「そうだろうね。今まで狙った家はみんな女の子が住むところばかりだったから。女の子に恨みを抱いていたみたい」
「は、はい!」
思わず声が裏返ってしまった。周囲の客達から席が離れていたので良かった。
「なんて声を出すのさ」
ああ、目の前の人に笑われてしまった。
「本当はあとでもいいかなとも思ったけど・・・・・・」
さっきまで笑顔だったのに、真剣な顔になっている。
「うん」
「犯人、わかったよ」
「犯人?」
「フローラの家を燃やした犯人」
「誰!?」
「昔、少しの間だけ村に住んでいた女の子だよ。君に罪をなすりつけた女。捕まった村人の一人の男がやっと言ったよ」
「どういうこと?」
「ずっとその男は迷っていたみたい。真実を口にすることを」
何でそんなことを知っているの?いつ女の正体に気づいたの?
「実はその女は好きな男がいたようだ。自分側にいてくれれば目の保養になるし、猫撫で声で甘えれば優しくしてくれると思った。自分の容姿にかなりの自信があったから受け入れてくれると信じて。ところがその男は結婚していて断った。それに怒りを覚え、その女の子が悪い立場に立つように、フローラがされたようなことをして、その女の子を病気にまで追いやった。それだけじゃ物足りなくて、あちこちで火をつけていた」
「何で彼はそのことを?」
「それなんだけど、その男の親戚の女の子が被害に遭って、事情を聞いたらしい。こっそりと彼女の行動を見たら、本性がわかったみたいだよ」
それでようやく気づいたのね。
「それからどうしたの?」
「女を責めたけど、今まで信じてひどいことをしてきたことと親戚の子を人質にとって、さらにエスカレートしていたんだ」
なんて女なの!?頭がおかしいとしか思えない行動ばかり!
「言葉一つで男達をどうとでもできる。自分もその一人だった。それで何もできなかった」
「今になって話したのはあの女が死んだから?」
「理由は違う。ただ耐えられなくなったんだ。何もかも」
「みんな、勝手過ぎる・・・・・・」
「話すタイミングを間違ったね・・・・・・」
申し訳なさそうに謝る。
「そんなことないよ」
いつ聞いても同じだから気にしなくていい。大丈夫だからね。
「私の家を狙ったのは苦しむ姿を見たかったから?」
「そうだろうね。今まで狙った家はみんな女の子が住むところばかりだったから。女の子に恨みを抱いていたみたい」