涙のあとの笑顔
ちょっと待って、どうして寝る気満々なの?
「レナード?」
「何だ?」
「何で横になっているの?話があるからここに来たのよね?」
「そんなことを書いていたか?」
「ううん」
書いていなかったよ。だとすると、何の用があってここにいるの?
「寝に来た」
「はい!?」
「やめてよ!」
出て行くように言っても、この男は従わない。
「今朝のお嬢ちゃんには笑えたな。おかしな行動はわざとか?」
「だって窓の外にずっといるとは思わなかったから」
二人が気づかなかったことが不幸中の幸いね。
「また別のやり方で驚かしてやろうか?」
ずいっと顔を近づけて、にんまりと笑った。
「必要ないから自分の部屋へ行って!」
「ちゃんと来ただろう?」
「ここは私の部屋!」
まるで自分の部屋に戻ってきたとでも言いたげな口調だった。
「来い。抱っこしてやるから」
「頼んでいない」
「フローラ」
急に声が低くなったので、どきっとした。
「な、何?」
首に腕を回され、そのまま音もなく、ベッドへ押し倒された。
「余計なことは一切考えるな」
「何も考えてなんか・・・・・・」
その続きが言えなかった。否定することができなかった。
レナードは瞬時にそれに気づいていた。
「集中しろよ。見て、声を聞いて、俺のことだけ考えていろ」
鼓動が激しくなっていき、視線も逸らすことができなくなっていた。
「そう。やればできるじゃん」
「あの!」
レナードの指が私の唇に触れた。喋るなという意味を込めて。
「この前みたいに話をしようか?何がいいだろうな。思い出話でもするか?俺について話すか?」
「じゃあ、思い出話で」
「そこは俺についてもっと詳しく知りたいって頼むものだぜ?まあ、いいか」
「ありがとう」
「まだあそこに入れられて間もない頃に食事時に酒が欲しくて見張り役を脅していたな」
未成年なのに飲もうとすることが駄目なの!
「大声で怒鳴るから見張っている人はかなり怯えていたよ」
「俺は不機嫌じゃなかった。ただあいつの反応が面白いからからかい程度にしただけだ」
「それから他の人達に交代を頼んでいたようだけど、面倒に感じて誰も受け入れてくれなかったみたいよ」
「俺はあいつで良かったと思っている。酒や外に出る鍵はくれなかったが、それ以外のものは持ってきてくれたからな」
「レナード?」
「何だ?」
「何で横になっているの?話があるからここに来たのよね?」
「そんなことを書いていたか?」
「ううん」
書いていなかったよ。だとすると、何の用があってここにいるの?
「寝に来た」
「はい!?」
「やめてよ!」
出て行くように言っても、この男は従わない。
「今朝のお嬢ちゃんには笑えたな。おかしな行動はわざとか?」
「だって窓の外にずっといるとは思わなかったから」
二人が気づかなかったことが不幸中の幸いね。
「また別のやり方で驚かしてやろうか?」
ずいっと顔を近づけて、にんまりと笑った。
「必要ないから自分の部屋へ行って!」
「ちゃんと来ただろう?」
「ここは私の部屋!」
まるで自分の部屋に戻ってきたとでも言いたげな口調だった。
「来い。抱っこしてやるから」
「頼んでいない」
「フローラ」
急に声が低くなったので、どきっとした。
「な、何?」
首に腕を回され、そのまま音もなく、ベッドへ押し倒された。
「余計なことは一切考えるな」
「何も考えてなんか・・・・・・」
その続きが言えなかった。否定することができなかった。
レナードは瞬時にそれに気づいていた。
「集中しろよ。見て、声を聞いて、俺のことだけ考えていろ」
鼓動が激しくなっていき、視線も逸らすことができなくなっていた。
「そう。やればできるじゃん」
「あの!」
レナードの指が私の唇に触れた。喋るなという意味を込めて。
「この前みたいに話をしようか?何がいいだろうな。思い出話でもするか?俺について話すか?」
「じゃあ、思い出話で」
「そこは俺についてもっと詳しく知りたいって頼むものだぜ?まあ、いいか」
「ありがとう」
「まだあそこに入れられて間もない頃に食事時に酒が欲しくて見張り役を脅していたな」
未成年なのに飲もうとすることが駄目なの!
「大声で怒鳴るから見張っている人はかなり怯えていたよ」
「俺は不機嫌じゃなかった。ただあいつの反応が面白いからからかい程度にしただけだ」
「それから他の人達に交代を頼んでいたようだけど、面倒に感じて誰も受け入れてくれなかったみたいよ」
「俺はあいつで良かったと思っている。酒や外に出る鍵はくれなかったが、それ以外のものは持ってきてくれたからな」