何よりも甘く切なく
ジッとリアル子ウサギみたいな甘木先輩を見てると、先輩もこっちを見返して来た。


?なんだ?


「爽やか君って部活運動部なの?」


先輩がオレが肩から下げているスポーツバッグを見ながら言った。


「ハイ、サッカー部です」


「へぇーー!部活も爽やかなんだね!ミント系少年だ!!」


「………先輩って人に妙なアダナ付けるの好きですよね」


“爽やか君”に、“ミント系少年”。


オレ、今日1日でやたらフレッシュなアダナが2つも増えたよ。


甘木先輩とオレの周りを、ホンワカ優しい空気が包む。


ところが―――…
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