何よりも甘く切なく
緑色の草が一面に広がる中庭に着くと、中庭の真ん中に1本だけ生えてる木の下にストンと座った。


「ウ~~ン…なんか眠くなっちゃいそう………」


日差しは強過ぎないし、風でサワサワ揺れる草の音が心地よい。


私は木の幹に寄りかかって、空を見上げた。


「今日の晩ご飯、なっにかなぁ~~~?」


皆さん、いつもいつも容子に「お菓子ばかりじゃなくてご飯も食べなさい!」と言われてる私も、きちんとお米やパン食べてますからね。


意外と和食も好きなのに……容子と清華はいっつも怒るんだから!!


「――――アレ、先輩………?」
< 131 / 437 >

この作品をシェア

pagetop