何よりも甘く切なく
「せ、先輩!ジャマなんかじゃありませんよ!」


なぜかとっても焦っている様子の爽やか君。


「へ、でも……」


「オレもう殆ど描き終わってるんですよ!後はちょこっと修正する位で………」


ホラと見せられたスケッチブックには、私には到底マネ出来ない程上手い中庭の景色。


校舎や周りの一軒家等の建物も、全部がメチャクチャ上手い。


「ウッワァーー爽やか君絵上手だねぇ!!凄ーーーい」


思わずスケッチブックを手に取りよくよく見ると、爽やか君はクスッと笑った。


「先輩、オレもここに座っていいですか?」


「うん!」
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