何よりも甘く切なく
「ハァ……最悪だ」


誰もいない廊下で、オレは盛大なため息を零した。


まさか2年生のオレが3年生の教室に行くハメになるなんて………超緊張するんだけど。


いっそプリント誰かに押しつけるか?いやいや、それはダメだろう。


こうなったらさっさと3年C組に行って、プリント置いてこよう……早くしないと昼休み終わっちゃうし。


「よっと……」


仕方なくプリントの山のバランスをとり、3年生の教室がある所へ向かう。


歩いていると、段々3年生の姿が目立つ様になって来た。


「1歳年上ってだけで、超コエェー…………」
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