何よりも甘く切なく
やっぱり学年が違うヤツがいると目立つのか、さっきからジロジロ見られて息苦しかった。


だけど用事は済んだし、とっとと帰ろう!


「それじゃあ先輩、失礼します」


「おお。気をつけろよ」


サッカー部の先輩にお辞儀をして、戻ろうと足を動かした。


しかし数歩歩いただけで、動きを止められる事になる。




「ハレ?爽やか君?」




えっ……今の声………


「やっぱり爽やか君だ!なんでこんな所にいるの?」


「ダメよここにいちゃあ。お金せびられるわよ」


「容子、アンタのその助言の方が、よっぽど怖いわよ」
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