何よりも甘く切なく
明るいカワイらしい声がした方に視線を向けると、そこには甘木先輩が。


いつも甘木先輩といる烏丸先輩と仁志荻先輩も、当然の如く一緒にいた。


「あっ……甘木先輩、烏丸先輩、仁志荻先輩………」


「なんか私達ってしょっちゅう会わない?学年違うのに」


オレの前にやって来た仁志荻先輩が、腕組みをしながら言う。


「まぁいいじゃないの。でも沢賀君、ホントにどうして3年の教室前にいたの?」


一方烏丸先輩は、何だかちょっとだけウキウキしている風に見えた。


なんでだ?


「実はさっきプリント運びを頼まれまして………」
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