何よりも甘く切なく
いきなり頭に衝撃を受け、咄嗟に頭を押さえて左右をキョロキョロ。
「まーーたアンタは朝からお菓子なんか食べて……いい加減にしなさいよ!」
後ろから呆れ気味のよく通る声がしたかと思いきや、バッとお菓子の袋を奪われた。
「没収!!」
「ええーーー!ヤダ、返してよーーー!!」
私から大事な大事なお菓子を奪ったのは、烏丸 容子《からすま ようこ》。
私の幼稚園からの親友で、クールで落ち着きもある女の子。
今日は肩より少し長い黒髪を2つ結びにしている容子に向かってピョンピョン跳び跳ねるも、チビの私は届かない。
「まーーたアンタは朝からお菓子なんか食べて……いい加減にしなさいよ!」
後ろから呆れ気味のよく通る声がしたかと思いきや、バッとお菓子の袋を奪われた。
「没収!!」
「ええーーー!ヤダ、返してよーーー!!」
私から大事な大事なお菓子を奪ったのは、烏丸 容子《からすま ようこ》。
私の幼稚園からの親友で、クールで落ち着きもある女の子。
今日は肩より少し長い黒髪を2つ結びにしている容子に向かってピョンピョン跳び跳ねるも、チビの私は届かない。