何よりも甘く切なく
「いい?胡々愛。今アンタが言ったのは、完全に恋する女子の気持ちよ」


「恋………」


私……爽やか君の事が好きなの?


だから爽やか君が傍にいると和んだり、爽やか君の事よく知っている2年生の女の子達が―――うらやましかったの?


「胡々愛、よく考えなさい。自分が今現在、沢賀君にどういう気持ちを持っているのか」


そう言って容子は自分の席に戻ってゆき、清華もいなくなる。


まだ2時間目が始まる前なのに、私の心は完全に授業に集中出来なくなっていた。


それから学校も終わって、1人で帰宅している私。


「好き、か……」
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