何よりも甘く切なく
いつも通っている通学路。


なのに朝学校に行った時とはまるで違う風に見えるのは、なぜだろう。


「そっか……私、爽やか君の事……」


好きなんだ。


最初はただの後輩としか思っていなかったのに、いつの間にか好きになってたんだ。


容子の言う通り、爽やか君にどういう気持ちを持っているのかきちんと自覚した途端、お菓子とは違う甘酸っぱさが体を駆け巡る。


「キャーーー!!どうしよどうしよどうしようーーーっ!!//////」


私は瞬く間に熱くなったホッペを包んで、パニックになってしまった。


私…恋しちゃった!!
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