何よりも甘く切なく

お互い真っ赤なまま笑い合って、ホンワカとした時間が流れる。


そこで私は、ある事を思いついた。


「ねっ、爽や……じゃない…泉未。私の事も“胡々愛”って呼び捨てして？」


「えっ！？//////」


どうせなら私だって、彼氏に名前で呼んで貰いたい。


そう思って頼んでみたんだけど、泉未は複雑そうな表情だった。


「あの…その……名前で呼びたいのは山々なんですけど、やっぱり先輩だから………でもなぁ……」


どうやら先輩の私を呼び捨てにする事に、抵抗感がある様だ。


ん～～～…優しい泉未を困らすのは、嫌だなぁ。