何よりも甘く切なく
いいな……同級生でクラスも一緒だなんて。


同じ時間に同じ授業受けて、休み時間もすぐにお喋り出来るんだもんな。


だけどオレが好きになったのは甘木先輩で、先輩が1つ年上なのはどうやったって変えられないから―――…仕方ない、仕方ない。


「海ちゃんチョコケーキ一口食べる?」


「いいの?じゃあ私のタルトもあげるね!」


オレがジューーーッとグレープジュースを飲んでると、甘木先輩と海ちゃんがお互いのケーキをあーんで食べさせ合っていた。


ク、クソ!うらやましいぞ海ちゃん!


オレも甘木先輩に“あーん”して欲しい…ガクッ。
< 278 / 437 >

この作品をシェア

pagetop