何よりも甘く切なく
パフェにクッキー、ケーキに和菓子の大福まで、色んな甘いもの泉未にも食べさせた。


泉未は『おいしいですね』って全部残さず食べてくれたけど、やっぱり男の子は甘いの嫌いなの!?


泉未は優しいから……“嫌だ”って言えないでずーーっと私につき合ってくれてたのっ!?


「どうしよう……私ヒドイ事しちゃった………」


顔から血の気が引いた私は、机に両手をついてガックリと項垂れる。


今日はそのままの長い髪の毛が、バサッとホッペにかかった。


「き、清華……胡々愛がまた思い詰めてるわよ」


「は、話を逸らさなきゃっ!!」
< 283 / 437 >

この作品をシェア

pagetop